このブログが、生まれるまでのお話。(後編)

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「私は、誰かと一緒に暮らすのに向いてないんだ」

【前編】では、同棲生活の中で彼との価値観の違いに直面し、うまく話し合うこともできず、「そもそも私は誰かと暮らすのに向いていないんだ」と、どん底まで落ち込んだ話を書きました。

当時の私は、毎晩のように泣きながら、自分のことを「不良品」のように感じていました。

でも、お金のことや、話し合いの億劫さを考えると、すぐに同棲を解消することもできません。
身動きが取れない中で、私の頭にあったのは、たった一つの素朴な疑問でした。

「そもそも、どうして私は、大事な話をしようとすると、涙が出て話せなくなってしまうんだろう?」

その答えを探すことが、私の人生が大きく変わる、最初のきっかけになったのです。

転機:「HSP」という言葉との出会い

藁にもすがる思いで、私は「話すと涙が出る なぜ」と、ひたすらネットで検索しました。

そして、いくつかの記事を読み進めるうちに、何度も目にする「HSP(Highly Sensitive Person)」という言葉に出会います。

そこには、HSPの4つの特徴「DOES(ダズ)」が書かれていました。

  • D(深く考える):物事を深く考えすぎる
  • O(刺激を受けやすい):刺激に圧倒され、疲れやすい
  • E(共感力が高く、感情反応が強い):人の感情に振り回され、感情が溢れやすい
  • S(些細な刺激を察知する):小さな音や光、匂いによく気づく

読み進めるうちに、鳥肌が立ちました。
特に「O(刺激に敏感)」と「E(感情反応が強い)」の部分は、まさに私のことそのもの。

「反抗期に父から怒鳴られて過呼吸になったこと」
「幼い頃から、人の顔色ばかり窺っていたこと」
そして、「本音を伝えようとすると感情が溢れて、泣いて話せなくなること」…

今まで、私の欠点だと思っていた全てのことが、この「HSP」という言葉で、一つの線として繋がったのです。

「これだ!私が変だったわけじゃない。涙が出るのも、私が弱いせいじゃなかったんだ」

その瞬間、長年自分を縛り付けていた「普通じゃない」というコンプレックスが剥がれ落ちていくような、不思議な安堵感に包まれたのを、今でもはっきりと覚えています。

勇気を出して、彼に伝えてみた

自分がHSPだと知った私は、彼にもこのことを理解してほしいと思いました。

そこで、お互いが心身ともに落ち着いているタイミングを見計らい
「私のことを知ってほしくて」と、HSPについて解説しているサイトを彼に見せました。

その時の彼の反応は、「ふーん、そうなんだ」という、あっさりしたもの。
当時の私は、「どうせ理解してくれないんだ」と、正直、少しがっかりしてしまいました。

でも、今振り返ると、彼のその反応は当たり前だったんですよね。

私が彼に求めていたのは、「HSPだから許して」という【免罪符】や、「大変だったね、辛かったね」という【同情の言葉】ではなく、
「こういう特性があるから、こうしてもらえると助かる」という【私から彼へ配慮のお願い】が目的だったはずです。

それなのに、当時の私は、自分自身もHSPを理解しきれていないまま、彼に何をして欲しいと伝えるでもなく「察してほしい」と、一方的に期待してしまっていたんです。

変わったのは、彼ではなく「私自身」

彼に伝えたことで、何かが劇的に変わったわけではありませんでした。
でも、一番大きな変化は、私の中に起きていました。

「もう、自分を責めなくていいんだ」と、初めて心から思えたのです。

私が今まで「ワガママなんだ」「人に求めすぎなんだ」と悩んでいたこと。
それは、性格の問題ではなく、ただ人より「気づきすぎてしまう」という、HSPの個性だったんだと知りました。

その事実に気づけたことで、私は、彼に対する見方を変えることができました。

以前は「何で気にならないの?気付かないの?」と彼に不満を抱いていましたが、「そっか、彼は気にならないのが普通で、私が気付きすぎちゃうだけなんだ」と、冷静に受け止められるようになったのです。

そこから、私は「彼に変わってもらう」ことを期待するのをやめました。
その代わり、「これは、彼にもお願いして直してほしいこと」なのか、「これは、私のこだわりが強いだけの部分だから、私がやればいいこと」なのかを、一つひとつ切り分けて考えるようにしたのです。

もちろん、今でも感情が昂ると、やっぱり涙は出てしまいます。
でも、決定的に変わったのは、その後の行動です。

以前は、泣きながらパニックになっていたのが、今は「あ、今、私、感情的になってるな」と、少しだけ客観的になれるようになりました。
そんな時は、彼にぶつけるのではなく、まずAIに話を聞いてもらって、感情を全部吐き出すんです(笑)

そして、気持ちが落ち着いてから、「このモヤモヤは一時的なものか、今後も続く問題か」を考える。もし後者なら、「彼にどうして欲しいのか」を自分の中で整理してから、伝えるようになりました。

そうやって、自分自身の「トリセツ」を理解し、彼との「心地よい境界線」を見つけようと試行錯誤することで、二人の関係も、少しずつですが、変わっていったのです。

まとめ:本当のスタートは、ここから

「HSP」という言葉は、私を救ってくれました。
でも、それはゴールではなく、本当の意味で「自分」と「彼」と向き合うための、スタートラインでした。

このブログは、そんな私が今も続けている、試行錯誤の記録です。
私の経験が、今まさに同じように悩んでいるあなたの、何か一つでも「ヒント」になれたら、これほど嬉しいことはありません。

この長いプロローグを最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。

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